timber

ウッドバンクの材木

材木屋が造る家。

私たちウッドバンクデザインの家は住宅市場の中で約1%しか流通していない天然乾燥材を採用。
構造材の全てに天然乾燥材を採用する「県内唯一の工務店」です。
鹿児島の気候に包まれて育った豊かな木材をゆっくりと時間をかけて天然乾燥し、安心できる耐久性の高い木材へと仕上げています。
木の太さ、品質にもこだわり、一般的な住宅では、 105mmの柱が使われていますが、ウッドバンクデザインでは、 120mmのどっしりとした構造材を使います。

ウッドバンクデザインの
天然乾燥木材

  • 1%=100YEARS

    建築に使う木材は、建築後の狂いなどを減らすために乾燥させます。ほとんどの木材は120℃の高温で短期間(2週間から1ヶ月)で乾燥させる人工乾燥が主流となっています。こうすることで木の表面にヒビが入りにくくなります。なぜヒビが入りにくくなるかというと、木の組織結合する組成を破壊しているからです。こうなると艶も香りも吸湿能力もほとんどなくなり、強度も弱まっています。
    天然乾燥は強制的に高温で処理せずに自然の力だけで行う昔ながらの方法です。しかしどんなに短くても半年から1年と、とても時間がかかります。また、まんべんなく乾燥させるためには木を一本いっぽん、人の手で返さないといけないのでとても手間がかかります。

  • しかしこの方法は木の艶も香りも吸湿能力も組織も失いません。膨張や縮小からなるヒビといった見た目のデメリットもありますが、強度には問題ありません。生きた若々しい強い木材となるのです。
    人工乾燥材は乾燥が終わると同時に劣化を始めますが、天然乾燥は若々しい木材なので、壮年期を迎えますます強くなっていきます。生きた木材は組織結合する組成があり、これが「木の粘り」つまり耐久性の元となります。
    昔の建築物が何百年も家を支えることができたのは、この生きた木材を使っていたためです。
    私たちは材木屋ですから自社で天然乾燥を行い、お客様ひとり一人の為の木材を育てています。時間と手間がとてもかかりますが、この生きた木材がお客さまと共にこの先何十年も成長していき、安心と安全、そして受け継がれる住まいとなることを知っているため、この時間と手間が愛おしく感じます。

天然乾燥木材と人工乾燥木材の比較表

天然乾燥材(AD材) 人工乾燥材(KD材)
色艶 木が本来持つ油分が残るため、木材本来の独特の色艶が出る。 色ムラが少なく画一化した色艶に統一できる。
香り 木の自然な香りを持つ。 人工的に乾燥させる分、天然乾燥に比べやや焦げ臭い。
環境負荷 自然と木の力で乾燥するため、環境負荷はかからず、地球にやさしい。 科学燃料の大量使用と排出CO2など環境負荷が大きい。
強度 粘りを持つため、木の100%の力が発揮され、曲げに強い。 安定した強度があるが、内部割れの可能性がある。
内部割れを起こすと強度的にも危険。
加工 ノミ切れが良い。 ノミ切れがあまり良くない。
乾燥期間 長期間の時間が必要。(半年〜) 2週間程度。
主な用途 木材独特の風合いを感じられる建築物。 木材独特の風合いを必要としない クロス張りなどの建築物。

骨太の構造材

一般的な柱のサイズは105ミリ(3.5寸)、私たちはどっしりとした120ミリ(4寸)の柱を使います。
ただし、闇雲に太ければいいというものではありません。家の構造で一番大切なことはバランスです。バランスを考える上で重要な要素である、直下率と偏心率について少しお話します。

  • 直下率60%

    • 直下率とは、柱や耐力壁などが1階と2階で同じ位置にどの程度の割合で揃って配置されているかを示す指標です。直下率には1階と2階で柱の位置が一致する割合の「柱の直下率」と1階と2階で耐力壁の位置が一致する割合の「壁の直下率」の2種類があります。
      一般的に直下率の数値が高いことは建物の耐震性に有利となり、安定した家づくりをするうえで考慮するべき要素のひとつといわれています。
      1階と2階の間取りを同じにすれば、柱の直下率は100%にできますが、広いリビングや吹き抜けなど快適性やデザイン性を求めると直下率は低下することが一般的です。
      柱の直下率が高いと建物の重さなどの「鉛直方向の力」を地盤までスムーズに伝えられるので効率的な構造設計といえます。
      壁の直下率が高いと地震や風などの「水平方向の力」に抵抗する力が高まります。
      直下率の目安は60%以上といわれています。

      直下率60%
  • 偏心率0.15%

    • 地震が発生した時に建物がよじれやすいかどうかを表すのが「偏心率」です。回転方向(よじれ)に対する硬さと水平方向(横方向)に対する硬さのバランス、および「剛心」と「重心」の離れ具合「偏心距離」で決まります。
      「重心」とは重さの中心で、四角形の建物なら真ん中にあります。
      L字型の建物の場合、建物の外側になる場合もあります。
      「剛心」とは硬さの中心で、壁や柱の配置が対象であれば建物の真ん中になります。しかし、壁が偏っていると、壁の近くに移動します。
      重心と剛心はできるだけ近づくように設計するのが基本です。ピッタリと一致していれば偏心率は0%になります。偏心率の目安は0.15%以下といわれています。

      偏心率0.15%

直下率と偏心率はあくまで目安です。直下率が低いからといって倒壊の危険が高いのか?というとそうではありません。
耐力壁の枚数と位置、床の剛性によって窒化率と言った数値だけではない耐力が得られます。重要なのはバランスなのです。