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鹿児島の家づくり、流れや失敗しないポイントまとめ

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「鹿児島で家を建てたいけど、具体的にどうやって進めていけばいいかわからない」といった悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。やみくもに進めては、理想的な家は完成しません。特に、鹿児島の地域特性を知らずに家を建ててしまうと、完成後に後悔する可能性があります。

家づくりは、複雑なプロセスであり、慎重な計画や意思決定が求められるものです。本記事では、鹿児島での家づくりの流れや失敗しないためのポイントを解説していきます。鹿児島での家づくりを計画している方は、理想的な家づくりのためにも、ぜひ参考にしてみてください。

鹿児島の家づくりの流れ

鹿児島で注文住宅を建てたい場合、まずは家づくりの手順を把握しましょう。手順がわかっていれば、いつまでに何をすれば良いのか予測して動けるようになります。また、一般的な家づくりは以下の流れで進んでいきます。

 

  1. 情報収集
  2. 資金計画
  3. 建築会社(工務店、ハウスメーカー)探し
  4. 土地さがし
  5. 建築会社の絞り込み
  6. 土地購入
  7. 本設計を依頼
  8. 工事請負契約
  9. 建築確認申請
  10. 住宅ローン、申込み
  11. 着工
  12. 完成、引き渡し
  13. 新生活スタート
  14. 点検、維持管理

 

ここでは、家づくりがスムーズに進むように、家が建つまでの流れを詳しく解説していきますので、注文住宅の建築を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

情報収集

鹿児島で家づくりを行う際には、まず情報収集を行いましょう。鹿児島特有の気候や建築基準法などの要素を理解して家づくりに考慮することが、快適で安全な住まいを実現するための第一歩となります。

 

 

たとえば、鹿児島は桜島の影響で火山灰が降る地域です。火山灰のことを考慮に入れて屋根の形状や材料選びが求められます。また、鹿児島の四季は、夏場は高温多湿な機構による台風や猛暑が予想され、冬も比較的温暖な気候です。梅雨時期には多くの雨が降るため、断熱性や耐水性に優れた建材や設計をする必要があります。情報収集を行った上で、自分の要望に合ったデザインや間取りの家づくりを進めましょう。

 

資金計画

家づくりを進めていく上で、事前に無理のない資金計画を明確に決めておきます。予算オーバーによって、家が完成した後の生活が快適に過ごせなければ意味がありません。家づくりには、土地代や建物費用、仲介手数料などすべての項目を考慮して資金計画を建てましょう。

 

 

また、予算によっては、住宅ローンや補助金、税制優遇精度を活用できます。たとえば、鹿児島で新築住宅を建てる場合、グリーン住宅ポイント制度や太陽光deゼロカーボン促進事業補助金といった優遇処置を受けられる可能性があるのです。対象となる条件や実施機関、補助金額が決まっていますので、活用する際は鹿児島市の公式ページを確認しましょう。

 

ちなみに、家づくりにかけられる総予算は、自己資金と住宅ローンの借入金額を合計した値です。自己資金は、貯金や資産売却、親族からの援助など、自分自身が用意できる資金のことで、住宅ローンの借入資金は、金融機関から借り入れる資金を指しています。家づくりを始める前に、自己資金と借入資金のバランスを見極めて、無理のない範囲で予算を設定しましょう。仮に、住宅ローンの月々の返済額に無理があると感じた場合、資金計画の見直しが求められます。

 

建築会社(工務店、ハウスメーカー)探し

家づくりのためには、工務店やハウスメーカーなどの建築会社を探す必要があります。しかし、家づくりは一生に一度の大きな買い物であり、住まいの安全性や快適性に直接関わる一大イベントです。家を建ててくれる建築会社ならば、どこでも良いわけではありません。信頼できる建築会社に依頼することが求められます。

 

建築会社を探す際は、実際の実績や口コミを公式サイトなどから調べましょう。建築会社の信頼性や品質を判断できます。また、鹿児島にある地域密着型の建築会社を選ぶと良いでしょう。地域密着型の建設会社は、鹿児島の気候や地域性を理解しており、適切な家づくりのアドバイスが期待できます。

 

土地さがし

家を建てるための土地がなければ何も始まりません。土地を親から譲り受けたり、過去に購入していたりしていない場合は、不動産会社のサイトなどで土地を探しましょう。土地の条件によってライフプランや建物の構造、デザインなどに大きな影響を与えるため慎重に選びましょう。

 

不動産会社のサイト情報からでは、予算や条件にあった土地が見つからなかった場合は、不動産会社に相談するのも一つの手段です。情報サイトには掲載されていない土地が見つかる可能性があります。

 

建築会社の絞り込み

家づくりは、信頼できる建築会社に依頼することでスムーズに進められ、理想の住まいが実現可能になります。信頼できる建築会社を絞り込めるように、過去の施工実績や評判を調べておきましょう。

 

 

口コミやインターネットの評価、友人からの紹介などを参考にすると、良い評価の建築会社を見つけられます。また、定期的な点検やメンテナンス、修繕対応などのアフターサービスが充実している会社は、家づくりが終わった後も安心して任せられるでしょう。

 

土地購入

土地探しの段階で見繕った複数の候補地の中から、家づくりの条件を満たしている土地を購入しましょう。土地購入費用は家づくりの予算の中で大きな割合を占めます。土地は立地条件によって金額が大きく変わってきますので、無理のない範囲で購入できるよう、予算を計画的に立てましょう。

 

本設計を依頼

本設計は、家に関する詳細な設計図や仕様を決める段階で、家の間取りや設備、外観デザイン、構造や耐震性など、家づくりに関する全ての要素を決定します。本設計を依頼する前に、家族と十分に話し合い、意見や要望をまとめておくと家造りがスムーズに進められるでしょう。

 

 

ただし、本設計で間取りや設備を盛り込みすぎると、予算オーバーになる可能性があります。希望している間取りや設備に優先順位をつけ、絶対に譲れないポイントと予算が許す範囲での希望を区別することで、予算オーバーを回避しましょう。

 

工事請負契約

家づくりを依頼する不動産会社が決まったら、工事請負契約を締結します。工事請負契約は、建築会社(工務店やハウスメーカー)との間で交わされる合意で、家づくりの工事内容、工期、費用、アフターサービスなどの詳細を明記した文書です。工事請負契約後に、契約の変更で追加費用が発生しないように、希望している間取りや設備が漏れなく反映されているか確認しておきましょう。

 

また、工事請負契約の際に、建築費の最大10%の手付金として必要なケースもあります。契約書には、キャンセルに伴うペナルティや手付金の返還条件が記載されていますので、契約前に内容を確認しておき、納得できる条件で契約を結びましょう。

 

建築確認申請

家づくりの際には、建築確認申請が必要になります。建築確認申請とは、建築物が建築基準法や条例に適合しているかを確認して、建築許可を得るための手続きです。建築確認申請がなければ、法令を無視した設計が可能になってしまうため、工事開始前に手続きが必要になってきます。

 

通常、建築物が建設される予定の所在地に応じた自治体の建築課や都道府県の建築指導課で行います。たとえば、鹿児島市内では、鹿児島市役所建築指導課に申請書の提出が必要です。建築確認申請が完了して、検査済証が発行されれば家づくりに着工できます。また、民間の建築確認機関に申請することも可能です。

 

住宅ローン、申込み

家づくりで住宅ローンを利用する場合は、工事請負契約を結ぶ前に住宅ローンの仮審査を金融機関に申し込んで借り入れ可能かどうかを確認しましょう。多くの不動産会社では、購入者が土地を購入できるかどうかの確認のため、住宅ローンの事前審査結果が必要です。

 

仮審査を通過すれば、正式な住宅ローン申請に進みます。本審査の基準としては、契約者の所得や勤続年数、住宅ローンの借入額と返済額、健康状態などが項目などが挙げられます。

また、住宅ローンの本審査申し込みに必要な書類の準備は複雑ですが、建築を依頼するハウスメーカーにお願いすればサポートしてくれるため相談してみましょう。

 

着工

 

工事着工は、契約した不動産会社と調整してきた計画と準備が整った後に始まる家づくりの実行フェーズです。建築確認申請が承認された後、ようやく工事に着工できます。工事を着工する際は、周囲への騒音や振動などの影響を最小限に抑えるためにも、事前に近隣住民に工事予定を伝えておきましょう。新生活をスタートさせるときに、近隣と良好な関係を築いていくためにも必要な工程です。

 

家づくり着工中は、進捗状況を確認するためにも、時々工事現場に顔を見せると良いです。建築工程が予定通り進行しているかどうかを確認できるだけでなく、自分の希望や要望が適切に反映されているかも確認できます。注意点として、頻繁に現場に行くと、工事の進行を妨げる恐れがありますので、現場監督や建築会社と事前に連絡を取り、訪問の日程や時間帯を調整しましょう。

 

また、着工前の地鎮祭や骨組み完成後の上棟式といった、建物の安全や住む人たちの幸せを祈願する日本の家づくりにおける伝統的な行事もあります。ただし、地鎮祭や上棟式を行うかは個人の希望によって選択可能なため、必ずしも行わければいけないものではありません。儀式を行うかどうかは、予算を考慮した上で不動産会社と相談して決めていきましょう。

 

完成、引き渡し

建物が無事に完成したら、建築会社が計画通りに家を建てたかを確認するため、竣工検査が行われます。竣工検査に合格した場合、完成した建物が引き渡されるのです。引き渡し前には、建築会社と一緒に家をじっくり見て回り、不具合や気になる箇所がないか確認しましょう。

 

建物の引き渡し時には、確認事項や注意点などが説明され、入居者に引き継がれます。重要な書類や鍵なども忘れずに受け取りましょう。また、登記は引き渡しの日にまとめて行うのが一般的です。

 

新生活スタート

建築が終わり、家が無事引き渡されたら、いよいよ新しい生活が始まります。引越し日を決め、荷物の梱包や運搬を計画しましょう。引越し業者とのスケジュール調整や見積もりを早めに行っておくとスムーズに新生活に移行可能です。さらに、引越しに伴い、住所変更手続きが必要になります。市役所や郵便局など、関連する機関への手続きを忘れずに行いましょう。

 

 

また、鹿児島は自然災害が多い地域です。新生活が始まる前に、非常用持ち出し袋や防災グッズを揃えておくと安心です。新しい家での生活が始まったら、家族と共に楽しく充実した毎日を過ごしましょう。

 

点検、維持管理

鹿児島での家づくりは、住宅を建てて終わりとはいきません。鹿児島は、火山灰や台風、地震などの自然災害が頻繁に発生する地域であるため、適切な点検と維持管理が必要不可欠となります。地震や火山灰の影響を最小限に抑えるために、定期的な屋根や外壁、設備のメンテナンスが重要です。適切な対策を行うことで、家の安全性や快適性を長期間保てるでしょう。

 

また、家の適切な点検・維持管理は、家の価値を維持し、将来的に売却を決意した際に有利に働くことが期待できます。鹿児島で家づくりを行う際には、建築後の点検や維持管理を念頭に置いて計画しましょう。

 

失敗・後悔しないために、鹿児島の家づくりで押さえたいポイント

鹿児島では、活火山である桜島が近くにあり、火山灰の影響を受ける可能性があり、家づくりでは配慮が必要です。火山灰への配慮を忘れると、屋根への火山灰の堆積や換気システムの機能低下などの設備劣化が進みやすくなってしまいます。適切な設計や材料選定、定期的なメンテナンスを行い、火山灰による影響を最小限に抑えましょう。

 

また、火山灰の降灰量は鹿児島エリアによって異なってきます。降灰量の多い地域と少ない地域では、必要な対策レベルが変わってきますので、鹿児島で住みたいエリアの降灰量を確認しておきましょう。

 

さらに、鹿児島は地震や台風が頻繁に発生している地域です。耐震性や耐風性などの災害対策を十分に検討し、安心して暮らせる家づくりを目指しましょう。さらに、災害で電力供給が途絶えた場合に備えて、太陽光発電や蓄電池の導入も検討ポイントです。鹿児島で家づくりを行う際は、長く住み続けるためにも、災害に備えた住宅が好ましいでしょう。